見学から帰る電車の中で、「よい病院だったけれど、何がよかったんだろう」と思ったことはありませんか。限られた一日を、自分に合う研修先を知る時間にするために。会話のきっかけになる七つの質問を用意しました。
この記事のポイント
- 一日の仕事を、具体的な場面で聞いてみる。
- 経験の量と、相談できる体制をセットで確かめる。
- 見学後は事実・印象・未確認事項を分けてメモする。
01–03|日々の診療を知る
01. 研修医の一日は、どんな流れですか?
朝の集合から病棟業務、カンファレンス、帰宅まで。見学した診療科だけでなく、ほかのローテーションでの違いも聞けると、自分が働く姿を想像しやすくなります。
02. 判断に迷ったとき、誰に相談しますか?
「上級医に聞けますか?」に加えて、「夜間はどこに連絡しますか」「ベッドサイドで一緒に診てもらうのはどんな場面ですか」と聞くと、支援の形が見えてきます。
03. 手技や初期対応は、どう任されますか?
件数だけでなく、見学、介助、指導下の実施、その後の振り返りまでの流れを確認します。任される範囲と、見守ってもらえる範囲を一緒に聞くのがポイントです。
04–05|学びと休みの実際を知る
04. フィードバックを受ける機会はありますか?
定期面談の有無だけでなく、症例の振り返りを誰と行うか、苦手なことをどう相談するかも質問できます。「最近もらって役立ったアドバイスは?」という聞き方も、会話が広がります。
05. 当直の翌日は、どう過ごしていますか?
回数、入りと明けの時間、引き継ぎ、休暇の取り方を確認します。説明会の制度紹介に加えて、研修医の実際の予定を聞いてみましょう。忙しさを競う場にせず、自分が無理なく学べるかを考える質問です。
06–07|二年間と、その先を知る
06. 希望する診療科を、どのように経験できますか?
選択期間、院外研修、希望が重なった際の調整方法など、プログラムの中身を確認します。まだ志望科が決まっていない人は、相談相手や進路を考える機会について聞いてみてください。
07. 入職前の想像と、違ったことは何ですか?
よかったことも、戸惑ったことも聞く。ひとりの話で決めつけず、可能なら卒後年数やローテーションの異なる複数の人と話してみると、判断の材料が増えます。
帰り道の10分を、比較に使う
帰り道に「確認できた事実」「自分の印象」「まだ聞けていないこと」を分けて書き留めましょう。「雰囲気がよい」は印象、「夜間の相談先を説明してもらった」は事実です。別の日に見学した病院とも比べやすくなります。
この七つは編集部からの提案で、選考の公式基準ではありません。研修制度の説明は厚生労働省の臨床研修制度ページ、マッチングの手続きは医師臨床研修マッチング協議会で確認できます。見学や選考の条件は、各病院の最新の案内を確かめてください。
質問はLobby文庫の編集案です。病院の忙しさに配慮し、見学中に聞けなかった項目は担当窓口へ確認しましょう。
初版サンプル記事 · 2026年9月5日作成。参照した資料は、本文中のリンクから確認できます。
