解説を読むと納得できるのに、翌日には選択肢で迷う。そんなとき、勉強時間を増やす前に見直したいのが、復習の中で「自分で思い出す時間」を取れているかどうかです。
この記事のポイント
- 解説を閉じて、正解の理由を自分の言葉で説明する。
- 復習の間隔は、思い出せたかどうかを見ながら調整する。
- 間違えた理由を短く残し、次に確かめる問いに変える。
「読む」と「思い出す」を分けてみる
まず問題を解く。解説で確認する。その後、画面を閉じて「なぜその答えなのか」を短く説明する。この最後の一手間を、復習の一部にしてみましょう。
大学生が外国語の単語を学んだ実験では、正答できた後も繰り返し思い出す練習をした条件で、後の記憶成績がよくなりました。これは国試の合格率を直接検証した研究ではありませんが、学習に「想起」を組み込む手がかりになります。Karpicke & Roediger, Science, 2008 ↗
一問を、三つの問いに変える
次の三つは、編集部が提案する復習の型です。正解の選択肢だけを覚えるのではなく、判断に使った根拠を確かめます。
- 何が決め手だった?
問題文のどの情報を根拠にしたか、一つ挙げる。 - 迷った選択肢は、なぜ違う?
正解と比較し、区別するポイントを言葉にする。 - 条件が変わると、答えは変わる?
年齢、経過、検査結果などを変えた場合を考え、解説や教科書で確かめる。
説明できない箇所こそ、次に読むべき場所です。すべてを長いノートにまとめず、引っかかった一点だけ残せば、復習の負担を小さくできます。
復習日は、固定しすぎなくていい
たとえば翌日にもう一度、数日後にもう一度。これは始めるための例で、誰にでも最適な日程ではありません。すぐ思い出せる項目は間隔を広げ、根拠があいまいな項目は早めに確認する。自分の手応えを見ながら調整しましょう。
「今日は何問解いたか」に加えて、「昨日迷った問題を説明できたか」を一つ記録してみてください。進み具合を、量と理解の両方から見直せます。
明日の自分に、問いを一つ残す
勉強の終わりに、今日の弱点を一行の問いにします。「この所見が重要なのはなぜ?」「この二つを区別する情報は?」。翌日は、その問いに何も見ずに答えるところから始めてみましょう。
教材を増やす前に、今使っている一冊や問題集の中に、小さな「思い出す時間」をつくる。続けやすい形を探すことも、勉強の大切な一部です。
研究結果と、編集部による勉強法の提案を区別して紹介しています。特定の復習間隔や国試の合格を保証するものではありません。
初版サンプル記事 · 2026年9月5日作成。参照した資料は、本文中のリンクから確認できます。
